人気の家系図サイトで迷宮入りしていたオレゴン殺人事件の犯人が特定される

オレゴン州ポートランドの警察は木曜日、迷宮入りしていた40年前の殺人事件が解決した、と発表した。

1979年、当時20才だったAnna Marie Hlavkaはフィアンセ、そして姉(妹)と共に暮らすアパートで遺体となって発見された。警察によると、彼女は窒息死させられ、性的暴行を受けていた。警察は多くの手がかりをあたり、何十年もの間捜査を続けてきたが、進展はみられなかった。

そして昨年5月、ポートランドの未解決殺人事件の捜査官たちは、ゴールデンステートキラーに違いないとされる容疑者が特定されたときに有名になった手法を使ってこの事件を再び捜査した。

その際、Hlavka事件に取り組んでいた捜査官たちは、ゴールデンステートキラーのケースと同じような方法、つまり犯人のDNAを人気の無料家系図データベースのGEDmatchにアップロードして一般のDNAプロファイルと相互参照するという方法が、Hlavka事件の解決に使えるかどうかを判断するためにParabon NanoLabsという企業にコンタクトを取った。

「我々が扱うもののほとんどが未解決事件で、それらの多くがAnna Marieのように数十年前のものだ」とParabonのチーフ遺伝子系図学者CeCe Mooreは電子メールによるTechCrunchのインタビューでそう答えた。

多くの捜査機関はSnapshot Phenotypeと呼ばれるParabonのサービスに馴染みがある。このサービスでは同社はDNAだけを使って人の身体的外見の容貌を予想することができる。Parabonが2018年5月にサービスを開始して以来、Mooreのチームは捜査機関から依頼のあった33人の特定に成功した。このチームは未解決事件と、捜査が現在進行形の事件の両方に対応している。

Mooreは、彼女のチームがどのようにして容疑者のDNAをGEDmatchにアップロードするのか説明した。GEDmatchを使ってチームは遠いいとこや親戚など、血が繋がっている可能性のある親戚を特定することができる。

「我々は家系図をつくり、こうした家系図の人たちや先祖と誰がつながっている可能性があるか、特定を試みる。特定が成功した場合、我々はエンジニアに、GEDMatchで犯人とDNAを共有する人たちを追跡し、それに基づいた犯人の家系図にあたらせる」とMooreは話した。

警察当局のレポートによると、この手法で得られた手がかりはテキサスへと結びついた。

犯罪捜査の系統学者は、殺人犯の4つの血系統のうち3つをたどっていくことができ、犯人をJerry Walter McFadden(1948年3月21日生まれ)と特定した。McFaddenは殺人で有罪となり、1999年10月にテキサス州によって死刑が執行された。死刑執行年が古かったためにMcFaddenのDNAプロファイルはFBIのCODISデータベースに入っておらず、参照することができなかった。

捜査官たちはMcFaddenの家族にインタビューするためにテキサスに行き、Hlavka殺人事件のDNA証拠と比較するために確認用のDNAスタンダードを入手した。また捜査官たちは、同意のもとMcFaddenの家族のメンバーのDNAスタンダードも手に入れた。加えて、捜査官たちはMcFaddenが1979年に、同じ町に住む知り合いと太平洋側の北西部に行っていることも確認した。その知り合いの女性はMcFaddenをポートランドで降ろし、それから連絡はなかったと説明した。

今回のケースは、家庭DNAテストキット(そこで得られたデータは往々にしてオープンのオンライン家系図データベースにアップロードされる)の人気が、捜査にとっていかに“棚ぼた”かを示す最新の例となる。McFaddenの場合はDNAの追跡が驚くべき展開をもたらした。

「私がこの前に関わったケース(1981年にテキサス州ブラゾスであったGinny Freeman殺人事件)では、遺伝子系図の分析が1999年にテキサス州で処刑されたJames Otto Earhartにつながった」とMooreはTechCrunchに話した。

「事件発生から何十年も経て、我々が数カ月のうちに遺伝子系図を通じて特定したこれら2人の連続殺人犯が、2人ともテキサスの死刑囚監房に収監され、同じ年に処刑されたというのを考えると奇妙な気持ちになる」。

原文へ 翻訳:Mizoguchi)

Source: TechCrunch Japan
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