楽しげに倉庫作業を擁護する、このTwitter上の奇妙なAmazonの軍団は何だろう?

ここに困惑させるような小さなオンラインコミュニティがある。Amazonが人を怯えさせるような、個性を持たない存在をTwitter上に生み出したのだ。それは、教えられたことをただ繰り返すように語り、悪名高い同社の倉庫業務が素晴らしいものであることを世界に対して請け合う、実際のフロア作業者のように見える複数のアカウントの形態をとっているのだ。

Flamboyant Shoes Guyがこの現象を声高に取り上げたことを受けて、私は15のアカウントを発見した(攻撃はしないように。既に十分に攻撃を受けている)。すべてのアカウントで「Amazonスマイル」がヘッダ画像として設定されており、何人かは動物の写真をプロフィールとして使っている。すべてが同じプロフィール構造を持っている:((役職)@(倉庫の場所の略称)) 。(何年間)Amazonで働いているか。(好きなことを2,3項目)。全員がその名前に”FC Ambassador ”を付けている(FCとはフルフィルメントセンター=発送センターの略、Ambassadorとは「大使」という意味)。全てに、Amazon倉庫ツアーサービスへのリンクがある。

また、全てのアカウントが、Amazonの倉庫で働くことが如何に素晴らしいのか、そして強制されて仕事をしているひとはいないということを保証する楽しげなメッセージを、絶え間なく発信している。これらのメッセージは、すべて同じ布から切り取られたように見えるが、しばしば全く同じパターンに沿っている。

こんにちは!私はWA(ワシントン州)のAmazon FCで働いています。私たちの賃金と福利厚生はとても良いものです。Amazonは従来の小売店に比べて30%以上高くFCの従業員たちに払っていますし、勤務初日から完全な医療給付を受けることができます。作業環境は非常に良いです ― きれいで/明るい ― 安全は施設での最優先事項です!

Amazonは倉庫の労働者に、他の小売業者よりも30%多く支払っていることを知っていますか?私はAmazonのために働くことを誇りに思っています ― 会社は私のことを気にかけてくれています。私の以前のいくつかの雇用主たちよりもはるかに優れています。

それどころか、私たちAmazonの従業員は非常に良い収入を得ています。
実際、Amazonはフルフィルメントセンターの従業員たちに対して、従来の小売店よりも30%も多く支払っています。さらに、歯科と眼科を含む健康への完全な医療給付も得られます!言い忘れるところでした…株式も手に入りますよ!

従業員たちは、「大使」になったことによる報酬は受けていないと語る。これは「完全にオプションの役割で」自発的に行っていることだと言うのだ(更新:これを行うために報酬は支払われていることがわかった)。 彼らはまた、普通の意味での倉庫従業員であると主張している。もしそうであるとするなら、時間をかけて、何をやっているかについて毎時間長いつぶやきを書き込むために時間をとることで、彼らは自分のノルマに危険が及んでいることだろう。

会話の中の最も頻繁に出る話題は、トイレ休憩、倉庫の快適な気温、素晴らしい福利厚生と適切な賃金、フレンドリーな管理職、そして仕事が単調なものでなく、まったく疲れないといった事だ。たとえば、 FC AmbassadorのCarolは、ピッカーであることを正に誇りに思っており、明らかにベゾスの崇拝者だ。

実際に彼女の表情の上に笑い声を聞き取ることができるだろう。

私には、しばらくの間ピッカーとして働いていた友人がいる、まあ数年前のことではあるが。彼はそれが、これまでにやってきたことの中で、最も精神を麻痺させ肉体的にも要求の厳しい仕事だったと語る。私は、十分な給与と福利厚生を得て、ただ幸福を感じている人たちもいることは理解している。私は誰も妬んでいるわけではない、そういうことも確かに感じはしたが ―― しかしこれらの大使カウントたちの中に見られる、ディスプレイ上の満場一致で極めて高いポジティブさは、なにか別のもののように思わせる。

結局のところ、労働ということに関して言えば、Amazonがイメージ問題を抱えていることは、秘密でも何でもない。こうした「フルフィルメントセンター」での過酷な労働に関して、沢山の報告書が何年にも渡って書かれている。例えば靴ストアの従業員は常に上がり続ける日々の目標を達成しなければならず、時間の管理は厳格で、昇進のチャンスは少ない。つい最近、GizmodoのBrian Menegusが、Amazonの現在の(過去ではない)労働条件に関するいくつかすごい話を記事にした。もちろんそこには沢山の搾取の詳細や、ここ数年にわたる一般的に劣悪な条件が語られている。そしてそれは、米国だけで起きていることではない。

確かにAmazonはこうした条件を改善して来たかもしれない。そして確かに彼らはメッセージを出したいと思うだろう。しかし、これらのアカウントは、どれも装おうとしているような草の根擁護ではあり得ない(当然ながら、既にパロディアカウントがあり、 おそらく大使の1人は辞めてしまったようだ)。

私はAmazonに、このプログラムが本当は誰で構成されているのか、そして倉庫労働者たちがTwitterをモニタするために報酬を受けていないのはなぜなのかを尋ねた。批判に対して、明らかに事前準備された統計値と一種の型にはまったユーモアで反論する様子は、なにか裏があるのではないかと想像させる。もし回答があった場合にはこの記事を更新する。

更新:Amazonは「FC大使は、フルフィルメントセンターで働いた経験がある従業員たちです。フルフィルメントセンター内の実際の環境について、人びとを教育することは重要なことです。FC大使プログラムは、フルフィルメントセンターのツアーとともに大きな役割を果たしています」と回答して来た。

そして、もちろん彼らはこれを行うことで報酬を受け取っていた。「FC大使」はフルタイムの仕事だと思われる。私はさらなる詳細を尋ねた。なぜなら「大使」たちは、他の人たちに教えるのが好きなので、通常の職務に対して少し余計な責任を負うこの作業をしていると暗示しているように見えるからだ。

[原文へ] (翻訳:sako)

Source: TechCrunch Japan
楽しげに倉庫作業を擁護する、このTwitter上の奇妙なAmazonの軍団は何だろう?