2019年版TechCrunchのお気に入り

毎年年末にはTechCrunchのスタッフが集まって、その年の「お気に入りのもの」の長いリストを作るのが恒例だ。

まあいつものように、「もの」の定義は非常に…オープンなものだ。手で触れるものもあれば、見たり、聞いたりするものもあるかもしれない。思考、ジャンル、あるいは流行であったりもするだろう。まあそうした区別についてはあまり気にしていない。年末を迎えて、諸々の中から、自分たちにとって際立っていたものを選んだリストなのだ。

では2019年のリストをご紹介しよう。

Greg Kumparak(編集者)

Parasite

この映画。ああ、なんと言えばいいのか。ネタバレせずにいろいろ書くことは難しい。そして読者もきっとあまり予備知識なしに見たかったと思う筈だ。なのでできたら予告編もスキップした方が良いだろう。Bong Joon-ho(ポン・ジュノ()監督(「グエムル-漢江の怪物-」「スノーピアサー」などで有名)は、本作品を本当に自在に作っている。プロットが進むにつれて、映画のジャンルを徐々に変えて行くことで、その映画的熟練の腕を示しているのだ。ときどき残酷な場面が混ざることに注意してほしい。この映画を特定のジャンルに押し込むことは難しいが、少なくとも「ファミリー向け映画」ではない。

「The Office」レディースポッドキャスト

私はテレビドラマ「The Office」(最初英国で放映され、後に米国でリメイクされたコメディドラマ)を自宅で年中見ている。なのでこの番組について知るべきことは、すべて熟知していると思ってた。放映が終了して10年経ち、その出演者だったパム役のJenna Fischer(ジェナ・フィッシャー)とアンジェラ役だったAngela Kinsey(アンジェラ・キンゼイ)は、もう一度ドラマ全体を視聴して、毎週1つのエピソードについておしゃべりすることにした。その結果は興味深い裏話であふれることになった。

取り上げるエピソードによっては「The Office」の他の出演者がサプライズで登場する楽しみもあるが、本当に面白い話が飛び出すのは、彼らが制作スタッフに電話をかけたときだ。例えば、番組の小道具責任者のであるPhil Shea(フィル・シェイ()が、一見簡単なものに見える小道具、例えば、出演者のドワイト(Dwight)が隠れる大きな段ボール箱などに1日がかりで取り組んだ話などを聞くことができるのだ。

マンダロリアン

私はThe Mandalorian(マンダロリアン)の開始に興奮したが、ちょっと心配もしていた。スターウォーズを実写TVシリーズとして制作したとして、うまくいくだろうか?だが結果的に、それは疑いようもなくうまく行った。

これは、この何十年かの中で、最も「スターウォーズらしさ」を感じさせた、新しいスターウォーズ的作品だ。脚本家のJon Favreau(ジョン・ファブロー()よ、我らにもっとスターウォーズを与え給え。お願いだ。シーズン全体を一度に鑑賞できるようにするのではなく、毎週リリースしていったとしても構わないから!正直に言うと、私は…そちらの方が好きだ。

Anthony Ha (ライター)

The Criterion Channel

Criterion Channel

The Criterion Channelがこの世にあることを信じることは難しいかも知れない。大手メディア企業は数十億ドルを投じて最近のヒット作を獲得し、新しい番組や映画を無限に生み出しているが、それに対してThe Criterion Channelはより謙虚でより価値があるものに感じられる。これは映画の最も素晴らしい作品を月に9.99ドル(約1100円)で鑑賞できるストリーミングサービスだ。ある意味、Criterionのメンバーシップを得ることで、Netflixで身についた悪習慣を穏やかに反省させられるような心持ちにもなり得る。素晴らしい監督の作品たちを見ることができるというのに、どうして私はくだらないリアリティ番組に何時間も費やしていたのだろうか。もしこうした説明が鼻持ちならない芸術家気取りのように聞こえるなら、このサービスの中には、映画をより気軽に楽しめるようにデザインされた、楽しくスマートなプログラム(2本立て企画や、現在の映画製作者たちとのインタビューなど)も含まれているということもお知らせしておこう。

The Void

1月に、私が友人と一緒にThe Voidのマレーシアオフィスを訪問したときには、私は何であれVRに関係するものについてかなり懐疑的だった。もちろん、私はすでにいくつかの興味深く有望な体験をしていたが、VRが未来であると確信している人が存在する理由を本当に理解できていたとは言えなかった。だが、「Secrets of the Empire」(帝国の秘密)にサインアップしてみた私は、終わるまでにはすっかり信者になっていたのだ。

The Voidが提供するVRと物理的環境の組み合わせのおかげで、実際にスターウォーズの世界に入って、帝国の基地に潜入しつつ、ストームトルーパーのレーザーブラストをかわそうとしている気分になれた。当然ながら、The Voidがニューヨークでポップアップストアを開き、その最新タイトル「Avengers:Damage Control」(アベンジャーズ/ダメージ・コントロール)のチケットを販売していると聞いたときには、もう一度試さないわけにはいかなかった。目新しさは少々失われてはいたものの、その体験は変わらず素晴らしいままだった。The Voidは私を再び別世界へ連れて行くことに成功したのだ。

Bryce Durbin(イラストレーター)

Steven Universe

 

このカートゥーンネットワークシリーズの初演は2013年だったが、子供たちと私が5つのシーズンすべてを夢中になって観たのはこの夏が初めてだった。おかげで秋に公開された「Steven Universe: The Movie」をジリジリした気持ちで待つ羽目になった。

このシリーズは、クリスタルジェムとして知られる超能力を持つ異星人家族についての物語で(タイトルになっているキャラクターも登場する)、ユーモア、アクション、ペーソス、そして不可思議に満ちた世界を、アイデンティティ、道徳的義務、そして家族の絆を探りながら描いた作品だ。それに、Tom Scharpling(トム・シャープリング)、Charlyne Yi(チャーリン・イー)、そしてJoel Hodgson(ジョエル・ホジソン)といったおなじみの声優たちを採用したアニメーションは皆いいものだ、そうだろ?Steven Universeの未来編である、新しい「最終シリーズ」が、今月初めに始まっている。

Nintendo Labo VR

4月に私は、任天堂のVRへの進出をレビューした。それは楽しくお手ごろなVRゲーム入門で、その楽しさの一部は、SwitchのJoy-Conコントローラーを中に仕込む斬新な段ボール製のおもちゃを作ることにある。ゲームは奇抜で親しみやすい、おなじみの任天堂スタイルだ。正直なところ、私は今年の後半にはほとんどプレーしていなかったが、それについて考えることをやめなかったくらい、記憶に残る体験だった。

Untitled Goose Game

自分の楽しみのために、小さな町の人たちを困らせることだけを目的にするガチョウを、操作するゲームだ。まあ、それだけ。

Brian Heater(ハードウェア担当編集者)

Weyes Blood – Titanic Rising

 

Weyes Bloodの名でリリースされている、Natalie Mering(ナタリー・メリング)のリッチでゴージャスで忘れがたい4枚目のアルバムは、その片足を70年代のLaurel Canyonの曲がりくねった道にしっかりと置き、もう片足を流行とは離れた場所に置いている。Titanic Risingの最大の欠点は、アルバム再生時間が40分と短すぎることだ。しかし、その簡潔さは、この南カリフォルニアのミュージシャンが、その10個のトラックのそれぞれに、どれだけのものを詰め込んでいるかを強調することに役立つだけの話である。

AirPods Pro

Airpods Pro

ガジェットの推薦には用心深い性格だ。だがときおり、質問してくる人ほぼ全員に安心してお勧めしたいデバイスも登場する。それが既に初代AirPodsを持っている人だったとしてもだ。

Appleの第1世代は、完全ワイヤレスのイヤホン向けに、コードを無くした。第2世代はそうした経験を少しだけ改善した。だがこの高価なデバイスの追加によって、製品ファミリーは完璧なものになった。最初に手に取って以来、AirPods Proは私の側を離れていない。

Succession

現在のところ、完璧なテレビシリーズだ。ドラマで描かれるロイ家は、現実世界のマードック家やトランプ家、コッホ家やレッドストーン家、そしてクシュナー家の写し鏡なのだ。ドラマの彼らは、冷酷な億万長者であり、メディア企業であり、後期資本主義のあえぎの中で受け継がれた、できの悪い息子たちの一群である。億万長者の家族は時折わずかな好感度を垣間見せるが、それはマキャベリアンくささや下手な意思決定のルールの中では遥かに例外的なケースだ。もしそれら全てが一貫して笑えるものでないとしたら、見るに耐えないものとなるだろう。もし、The Righteous Gemstone(米国のコメディドラマ)で「ピクルスを口に入れて家の中を走り回ったら」と歌われてから1週間後に、世界がKendall Roy(ケンドール・ロイ)のラップ「L to the O.G.」を耳にしたという事実が、私たちがテレビの黄金時代に生きていると思わせないのなら、私からはもう何を説明したらいいかわからない。

On Cinema At the Cinema

これは最高の長編コメディだ。ポッドキャストで広がり、(これまで)シーズン11まで来たアダルトスイムシリーズ(大人向け編成番組)が制作され、4回の模擬裁判シリーズと、今年は長編映画「Mister America」も生まれた。これはOn Cinemaの世界の豊かで深い設定が、私たちの時代のコメディを決定付けている証拠だ。

Natasha Lomas(ライター)

Twelve South CurveのMacBookスタンド

不評だったMacBook Proのキーボードには、今年プラスの影響が1つあった。(信頼性の高い)外付けキーボードへの切り替えを余儀なくされて、それがこれまでなかなか踏み切れなかった、ラップトップスタンドを使った作業用のスクリーンの高さ調整を行う決心をさせたのだ。しかし、どれを買うべきだろうか?私は、あえて言うならば「とにかく使える」単純なものを望んでいた。

しかしわかったことは、ファンシーで細かい調整が可能な製品を探している人を納得させようと、過剰なデザインが施された製品がたくさんあるということだった。だから、Twelve SouthのCurveが提供する、エレガントなワンピースデザインに出会ったとき、私はとてもうれしかった。それは、ラップトップ載せるための小さなゴムパッドが装着された、曲げられた金属の棒だ。あとは重力がよろしくやってくれる。スタンドの高さは調整できないが、必要なら本の上に載せればいいだろうと思う(私はそうしていないが)。相対的に金属の少ないデザインには大きな利点がある。持続可能性の観点からはより少ない方がより優れているからだ。とはいえラップトップの周りの空気の流れを自由に調整できるので、優れたデザインでもある。つまり夏にはマシンを涼しく保ちやすいということだ。さらに言えば、ラップトップの下の机の上にきちんとスペースを確保できるので、見栄えの悪いガラクタはそこに詰め込んでしまうことができる。いい事ずくめだ。

The Irishman

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若返り技術の導入によって、マーティン・スコセッシは、「The Irishman」での時間泥棒が可能となり、ロバート・デ・ニーロの別の顔、アル・パチーノの側面、そしてジョー・ペシのすべてを私たちに見せてくれる。非公式ながら引退していたペシは呼び戻されてフィラデルフィアの犯罪一家の長として、彼に忠実なヒットマンと共に、209分のギャング映画に出演することになった(本映画では特殊技術によって役者を若く見せることで、同じ役者が若いころから年老いたころまでを演じられるようにしている)。

わたしはこのフィルムを映画館で観たのだが、ややぼんやりとしたスクリーンへの映写によって、若返り技術の効果が助けられていたことは間違いない。このようなゆったりとした環境では、映画が進んで行く中で、虚構を楽しむのは簡単だった。だが、映画の配給元であるNetflix上で視聴する場合には、必然的に「不気味の谷」に、より気が付きやすくなる。(より)小さい画面、はっきりとしたディテール、色飽和した画像(テレビによって異なる)は、少なくとも私がみたクリップに関しては、病的で現実感の薄い若返り顔を見せることになる。しかし、たとえ映画館の大画面であっても、若い顔が年配の男性の体の硬さとは正確に一致していないことを脳が認識してしまうと、虚構が崩れてしまう瞬間があった。しかし、スコセッシの選択したペースに沿って展開する見事な物語の中では、それはほんの些細なことだ。

Roborock S6

(良い)ロボット掃除機の使用前、使用後の家庭生活には差が出る。Roborock S6を約半年使った経ったいま、それを手放すのはかなり難しいだろう。デバイスがすべての掃除を行えるというわけではないし、それどころかその通り道にあるものを片付けておくことになるので新しい仕事が増えていることになる。だが床に関してはとてもよくやってくれるので、家の中でそれ以外のごちゃごちゃを片付ける時間を買ったのだと思うことができる。また、もしペットを飼っている場合には、ペットが掃除機を待ち伏せをして戦おうとする光景を、追加で楽しむこともできる。

Zack Whittaker(セキュリティ担当編集者)

平和と静寂/邪魔しないで下さいモード

平和と静寂。この時代には手に入りにくい代物だ。使っている携帯電話には常に通知が届いている。ソーシャルメディアであなたが嫌っている人間は結婚する。ニュース速報、トランプがやらかした。このゲームで遊ぼう、フライトにチェックインしよう、あれや、これや。不安を引き起こす、終わりのない通知の流れが続いている。しかし、それらすべてをオフにできることを知れば、慰めになる。「Do not disturb」モードは、マナーモードよりもさらに携帯電話を静かなものにする。

それは至福だ。あなたが切望する平和と静寂なのだ。だがちょっと待て。何かを見逃してしまったらどうなる?見逃すことへの恐怖は、継続的な通知よりも質が悪い。恐れるな。Do not disturbは、外の世界から煩わされることなく、あなたの携帯電話、つまり現代のライフラインとはつながったままにする。落ち着いた雰囲気を楽しんだり、息を吸ったり、リラックスしたりして、再び世界を見る準備ができたら、モードを抜けて世界に戻ることができる。

Jake Bright(ライター)

ハーレーダビッドソンのLiveWire

ハーレーダビッドソンLiveWire

ハーレーは、2019年に105馬力の全電動デジタル制御のLiveWireをリリースした。これにより、アメリカの最も古いオートバイ会社は、米国で最初に商用電動バイクを米国で売る最初の大きなガソリン車メーカーとなった。これにより、ハーレーは(Zeroなどの)EVスタートアップと競争力を持つようになり、デジタルそして電動で排ガスに無縁のバイクを近いうちに作り、競合他社に先行できる立場になった。

Devin Coldewey(ライター)

GrovemadeのTask Knife

パッケージを開いたり、ラベルを切り取ったりする必要があるときには、ハサミや信頼できるカッターナイフ、あるいは何か本当に尖っているものに手を伸ばしていた。だがGrovemadeはそれらすべてを、この美しくエレガントな小さなオブジェクトで置き換えた。彼らが言うように、それは「必要十分なナイフ」であり、満足のいく重さとグリップを備えた金属板で、ただ置かれているのを見るだけでも目を楽しませることができる。

ワックスキャンバスバッグをいくつか

ワックスメッセンジャー

Bag Week 2019に向けて、私はいくつかの優れたワックスキャンバスバッグをレビューした。しかも、ああ、その中には私よりも長生きしそうなものもある。

Death Stranding

このゲームはいくつかの点で非常に優れているが、いくつかの点では非常に劣っている。だが最も重要なことは、完全にユニークだということと、ゲームというジャンルの中で、真に奇妙で真剣なアートを生み出そうとしているますが、最も重要なことは、ゲームのジャンルでまったくユニークだということと、真に奇妙で真面目なアートを作成しようとしている点だ。成功できるかどうかには議論の余地があるものの、少なくとも似たものは他には存在していない。

Catherine Shu(ライター)

OtterBoxのPopSocketケース

PopSocketsは優れたアクセサリーだ。だが住んでいる場所の湿度が高いので、iPhoneにずっとくっつけておくのは難しい(それに私が携帯をしばしばハンドスピナー代わりにしてしまうせいでもある)。OtterBoxのPopSocket対応ケースは基本的に壊れない。なので安心して携帯を手荒く扱い続けることができる。

Two Dots

これは私の携帯電話に入っている唯一のゲームだ。これで遊ぶ理由は、視覚的な癒やしを得られるし、開発者が絶えずクールな新しいゲームの仕組みをリリースしてくるからだ。また、ドット同士を接続するときに発生する音も好きだ。それはプチプチを潰す感覚に似ているが、環境負荷は低い。

ジェニー・ルイスの”Heads Gonna Roll”

音楽について書くのはあまり得意ではない。この曲が、なぜこれほどまでに私に訴えかけるのかを正確に把握するのは難しい。しかし、私はこの1年間、ほぼ毎日繰り返し聴いて来たにも関わらず、いまだに聴くたびに初めてのような気持ちになる。

デリー・ガールズ

Derry Girls(デリー・ガールズ)のダークで(とても)間抜けなユーモアは、適度な優しさとともに散りばめられている。これはトラブル続きの北アイルランドで育つ、ティーンエイジャーたちを描く番組だ。彼らは非日常的で破壊的な時代に普通のティーンとして過ごそうと苦労している。私は(字幕をオンにして)アイルランド語のスラングとばかげた犬のジョークを楽しんでいるが、私が1と2両方のシーズンをそれぞれ2回見たのは、登場する子供たちが、自分たちが始めたわけでもなくそしておそらく完全に理解もしていない動乱の中で、恋や厳しい教師たちや、スクールバスでの反目などを経験していくからだ。そのエピソードのいくつかには、まだ共感しているし、いまではさらに強くなっているものもある。

Jon Shieber(編集者)

The Watchmen

原作に忠実でありながらもオリジナルな仕上がりだ。すべての優れた神話のように、物語は現在の社会を鏡として映し出し、それがどれほどひび割れているかを示す。物語は、20世紀に国内で行われた最も恐ろしい人種間暴力行為の1つを暴き、その余波の中でスーパーヒーローの神話創造を行う企業を描く。ポップカルチャーとハイアートの融合であり、コミックブックフィルムには欠けていた「啓示、ミステリー、または純粋な感情的危険」を抱えていると、マーティン・スコセッシは語っている。

The New Yorker

仕事のために一度に何時間もコンピューターの画面を見つめて読み書きを行ったとしても、私の読書欲が減退することはない(特にテレビが黄金時代を迎えている現在は)。そして、The New Yorkerのハードコピーを毎週(まあ、ほぼ毎週だが)読むことは、デジタルの世界からの楽しい逃避だ。それは、英語で書かれた長編ノンフィクション、短編小説、そして詩が掲載された、無二の週刊ベストコレクションだ。

Hauser&Wirthでのデイヴィッド・ハモンズの展覧会

アートギャラリーに行くことは、仕事の疲れをリセットできるまた別のチャンスだ。今年私が見たものの中では、ロサンゼルスのHauser & Wirthで行われたDavid Hammons(デイヴィッド・ハモンズ)の展覧会が最も印象的だった。ハモンズのインスタレーションと個々の作品は、美しく刺激的だ。そしていくつかの作品(例えば、ギャラリーの庭の中庭をテントで埋めて、手入れの行き届いた庭や賑やかなレストランからわずか数ブロックの場所に住むホームレスの人々に注意を向けさせるなど)は、都市と国家が直面している収入格差を強く思い起こさせるものだった。

Lil Nas Xによる「Old Town Road」

 

これは耳にこびりついて離れない歌だった。また、音楽を作成および配信するためにクリエイターが自由に使用できる、あらゆるデジタルツールの力を集約し強調した最初のヒットでもある。そして、Nine Inch Nailsのアルバムからのサンプリングも使われている。

Steve O’Hear(ライター)

Eurorackモジュラーシンセサイザー

パーティーに遅れること20年近く。2019年は、Dieter Döpfer(ディーター・デプファー)が1995年に始めた「Eurorack」規格に基づくモジュラーシンセサイザーに本当に出会った年だった。過去12か月間、私は自分自身でモジュラーシンセサイザーを組み立てて来た。そのモジュールの多くを、主にReverbやEtsyのような独立eコマースストアやオンラインマーケットプレイスで販売を行っている、ブティックメーカーや個人店から買い揃えた。

ハードウェア自体はメーカーコミュニティが盛んであることを示す例だが、そうしたコミュニティはインターネットなしでは存在することが難しいだろう。私は、仕事の後、自分のEurorackシンセで奇妙で素晴らしいサウンド(そして時には音楽)を作るのが大好きだ。そして今年は、私の名前がついたEurorackモジュールがリリースされて終わりを迎えることになった。

MyVolts Ripcord

なんでも「そろえている」会社に出会うことがある。ダブリンを拠点とするMyVoltsはそのような例の1つだ。同社は実質的にあらゆる種類のAC電源アダプターを販売しており、正しい製品を正しい電源アダプタに一致させるための検索可能な製品データベースを提供している。

そのMyVoltsが、最近オリジナル製品に参入した。その中の1つが、ギターエフェクター、ドラムマシン、シンセサイザーなどのデバイスに、USBを介して電力を供給するRipcordだ。片方にUSBバッテリーを接続すれば、音楽デバイスをポータブルにすることができる。この小さな会社は、Ripcord用の特殊なアダプタも販売している。このおかげで、1970年代に手に入れたStylophoneに、(元々の9Vの内蔵バッテリーの代わりに)USBから給電することができるようになった。

Romain Dillet(ライター)

UniFi Dream Machine

一体どのくらいあれば、インターネットが十分になるのだろう?もしその答えが、インターネットはまったく足りていないというものなら、UniFi Dream Machineはあなたを次のレベルに連れて行く小さな箱だ。これはルーター、スイッチ、堅牢なWi-Fiアクセスポイントを組み合わせたものだ。しかし、最も優れている点は、すべてが設定可能だということだ。もし最高のパフォーマンスと最適なセキュリティのためにローカルネットワークを最適化する作業が、素晴らしい週末プロジェクトのように思える場合には、このデバイスは素晴らしくかつ怖ろしい存在となる。

Raspberry Pi 4

Raspberry Piは、いじくり回し用のシンプルなポケットサイズのコンピューターとして始まった。しかし、時間の経過とともに、それは途轍もない成長を遂げた。この第4版は、ホームサーバーを簡単に置き換えることができる、強力でエネルギー効率の高いARMベースのコンピューターだ。ファイルサーバーとして、常時バックアップサーバーとして、DNSベースの広告ブロッカーとして、あるいはメディアエンターテイメントマシンとして利用することができる。VPNを実行したり、ウェブサービスをホストしたり、ビデオゲームエミュレーションコンソールに変身させたりすることもできる。そうした普通の用途以上に、私はSSHを使ってマシンとやり取りを行ったり、Dockerコンテナを送り込んで起動したり、コンピューターの動作を学ぶことが大好きだ。

地元のカフェ/ビストロ/バー

地元のカフェ/ビストロ/バー(といった、その手のお店)に行くのは楽しい。もちろん、私はそこでスタートアップの創業者たちと会い、昼食をとり、少々働き、本を読み、そして友人たちと遅くまで飲むことができる。しかし、素晴らしいのは、他の人がうれしかったり悲しかったりする時間を過ごしているのを見ることができることだ。またボードゲームのテーブルにまったく見知らぬ人を招待することもできるし、徐々に慣れ親しんでいくスタッフと冗談を言うこともできる。これはインターネット上ではめったに起こらない何か、つまり偶然の人間関係を見つけることができる、日常の場なのだ。

Darrel Etherington(ライター)

Weiss 38mm Standard Issue Field Watch

この手巻き時計は今年の自分自身への贈り物だ、これはApple Watchをフルタイムで着用していた何年もの時間からの解放感を与えてくれた。ワークアウトの記録のためにはApple Watchを使っているが、それ以外のほとんどの時間はWeissが私の手首に巻かれている。1日を通して時々手巻きを行う行為には強い満足感と、ほんの僅かな静寂の瞬間が伴う。

Sony A7RIV

sony alpha a7riv

今年ソニーのA7RIVが登場したが、私はそれが優れたものになるという直感に従って事前注文を行っていた。そして実際それは優れていた。私はこれまで長年キヤノンを愛用してきたが、数ヶ月の間A7RIVを個人的にそして仕事用に使ってみた結果、私は最高級のソニーのレンズに投資するために、古い機材を全て売却した。その新しいレンズは驚くべき解像度を見せつけている。

サムスンのFrame TV

サムスンのThe Frame QLED TVは最高のパネルを備えておらず、価格的に見合う最高の価値を提供してもいないが、セットの壁掛け器具は、テレビを壁と真に水平になるように極めて簡単に取り付けることができる。私はこれを、大きくて高価なデジタル写真フレームとして利用しているが、上で紹介したカメラで撮影した写真を披露するには、4K解像度とQLEDカラーが理想的なのだ。

ジェニー・ルイスの「On The Line」

 

同僚のCatherine Shuがすでに同じアルバムから「Heads Gonna Roll」を取り上げているが、「On The Line」は私にとっても今年のお気に入りで、すでに個人的な殿堂入りを果たしている。ジェニー・ルイスのアルバムには、ライロ・カイリー時代を含んで、欠点を見つけることは難しいが、このアルバムは本当に際立っている。

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(翻訳:sako)

Source: TechCrunch Japan
2019年版TechCrunchのお気に入り